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世界文化遺産 名勝 識名園 池

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施工場所 世界文化遺産 名勝 識名園 池

施工年  2012年~メンテナンス管理

現場状況 水深:1.5m 水量:4,000トン

     富栄養化状態によりアオミドロの異常発生、

     悪臭発生​

目的情報 濁水処理、底泥改善、アオミドロ処理、

     悪臭除去、自然再生処理

施工方法 GREEN散布による底泥への被覆蓄積作業

散布量  GREENパウダー 12トン

     底泥被覆量 約4mm

世界文化遺産 名勝 識名園 池_1
世界文化遺産 名勝 識名園 池_2

ク リ ッ ク 拡 大

約200年前の琉球王国王の別邸、世界遺産の名勝としての文化財。

長期的な底泥(ヘドロ)改善によりアオミドロ異常発生抑制、水質改善・維持。

底泥ではこれまでの長期的なパウダーの被覆蓄積により、栄養塩類の溶出も抑制され、長く識名園の池底に住む微生物(特に 生態系の最終分解者である植物性微生物)の生態系に良い影響を与え、微生物による底泥中有機物分解が進んでいきます。 以前のような富栄養化状態は改善され、底泥の色も本来の茶褐色に戻ったことで、水の色も明るい緑色の状態が維持できるように なっています。今後は、この状態で美しい景観を維持するために、最も重要な水棲生・植物の生息環境に良い影響を与える状況を 確認しながら、大雨、台風により有機物の流入、また枯葉の蓄積によるフミン質化を防ぐために、必要なときに少量散布をする メインテナンス管理を継続していきます。

施工目的
 底質にGREENを蓄積被覆させ、アオミドロの発生及び水質劣化の原因物質ある栄養塩類の底泥からの溶出を抑制し、 安定した水質を維持する。底質に被覆するGREENにより、分解バクテリアの活動活性化により有機物の分解促進、悪臭を抑制させ自浄作用を取り 戻させる。この底質改善の結果、長期的水質改善により景観維持、及び生態系にいい水環境を構築する。

メンテナンス施工
 
定期的モニタリングを行い、施工時期を確認、合計11回の散布施工を行いました。
施工は、底質改善中の過程での水温上昇時期にアオミドロの発生があり抑制処理を行いました。基本的な攪拌装置、ポンプの使用を行わず、手捲きによる散布で施工。
 
2016年度合計散布量: 3.18トン
2015年度 施工作業回数:2.04トン
2014年度散布数量:7.44トン (底泥への直接注入作業)
2013年度散布数量:4.97トン
2012年テスト施工時散布量:4.5トン
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水質データから見るとGREENによる底質での有機物分解が進み、また底泥からの栄養塩類の溶出も抑制しているため、水質は 数値の上下はありますが、安定したレベルで推移、透明度も増した状態で維持できています。底泥も粘土状からサラサラな状態で 悪臭も無くなっていることで、園内に悪臭が漂うことも減少しています。現在の池は生態系にいい環境バランスを維持しています。 雨水による栄養塩類の流入、更に池の中に入る落ち葉などの蓄積によりフミン酸化の進行に、有機物分解のバランスがとれるように パウダーの追加散布を行ってきました。本年は5月末ごろからアオミドロの発生がおこりました。透明度上昇により光の透過性が良く なり、気温・水温の上昇、有機物のバランスの変化、池中の水流の動きなど自然要因が重なりあったことが原因と考えます。あくまでも 自然浄化を目指して施工を行うGREEN技術施工では考えられる状況です。6月から9月にかけて状態を監視しながら、GREEN パウダーの散布回数を増加することでアオミドロの浮上は改善されました。今後このようなアオミドロの発生があっても少量のGREENパウダー散布により沈降させ、底泥に累積被覆されているGREENにより、底泥で腐敗したアオミドロによるヘドロ化を抑制する ことで水質維持は継続されます。 特に藻類の繁殖に関連するリンの数値が低く維持されているため、藻類の異常繁殖など起こりにくくはなっています。今後も水質維持の ために個々の数値の変化というより、全体の数値のバランスに今後注視していきます。

ロゴ_分析データ_1

ク リ ッ ク 拡 大

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