兵庫県明石市 県立明石公園 外堀(東)

施工場所 兵庫県明石市 県立明石公園
施工年 2017年12月
現場状況 面積:8,220㎡ 水深:1.4m
水量:11,500トン
2016年度水質データ
pH :7.9~9.0(7月~9月:8.5~9.0)
透視度 :15 ~ 26cm
臭気Σ値:270~289
施工方法 GREEN散布による底泥への被覆蓄積作業
散布量 GREENパウダー:9.8トン
底泥被覆量 約1mm



ク リ ッ ク 拡 大
散布直後は水質は懸濁物質がGREENと一緒に沈降、透明度が上がり、底泥に被覆したGREENのブルー色が繁栄します。数週間で底泥と混じり、色も自然になり、底泥からの水質劣化原因物質の溶出抑制し、有機物の分解が始まり長期水質維持ができます。施行後、約2週間経つ頃には底泥は混じり自然の状態になりましたが、水質は安定し透明度は維持しています。悪臭もなくさわやかな水質になっています。
施工前の状況
池の水は、底泥(ヘドロ)に蓄積されたアオコの死骸、と落ち葉等の影響を受けフミンや水中の栄養塩類が多く なり富栄養化状態です。夏季になると水温の上昇によりアオコ発生とフミン酸により透明度がなくなってくると 同時に水中溶存酸素も少なくなり、水中の生物環境には非常に厳しい状況になっています。 底泥のヘドロ化が、水質劣化の重要要因となり、藻類の死骸が分解される時栄養塩類を溶出し水質劣化が進行す ると思われます。この状態では、夏場のアオコ、アオミドロの突然の大量発生、そして極端の溶存酸素の低下に より魚類など生物の大量死の原因になり、突然の悪臭発生が起こる可能性もあります。長期的水質を改善するた めには底質の改善が必要な状況でした。
施工期間 2017年11月27日~12月25日 (内13日間)
施行目標 外堀(東)の透明度を上げ、(透明度70cm)悪臭の除去と底泥中の難分解性有機物の分解を開始させることで、アオコの発生を抑制する。
施工方法
水質改善、底泥への被覆のためのGREENパウダー散布。 パウダー水中散布を行い、水質改善のために水質劣化物質の底泥からの溶出、悪臭を抑制 させると同時に、底質改善準備のために底泥にGREENパウダーを被覆させ有機物の分解 を開始させます。底泥のパウダーが分解バクテリアの棲家となり繁殖促進させます。 長期的底泥改善により水質を安定させます。
GREEN散布量
GREEN水質・底質改善維持パウダー 計画散布量 9.86トン (850ppm) 底泥1mm被覆
実際散布量 10.405トン(25kgアオコ抑制パウダーを含む)

1回目 計4.1トン処理後、2回目 計10.4トン処理後に分析
施工前 2017年11月27日
11月施工前の状態は、水中にアオコが残り、フミン化により着色がみられ濃緑茶色になっており、主な アオコの発生原因とされる窒素、リンの数値も高いことで、クロロフィルが高い数値を示していました。
一次施工 一回目散布直後 2017年11月28日
水質改善のためにラクダパウダー1,060kgと緑パウダー700kgを散布後
一次施工 一回目散布後 2017年11月29日
翌朝 水は透明度が上がり底泥(有機物により黒ずんでいる)露出 その後、底泥改善緑パウダー 2,300kg散布 アオコ抑制パウダーを25kg散布
一次施工 二回目散布後 2017年11月30日
翌朝 散布GREENの沈降により透明度があがる
一次施工 二回目散布後 2017年12月10日
二週間後 底質にパウダーが十分被覆されていないため、底泥からの懸濁物質が遮蔽されていないため濁りがある。
二次施工 一回目散布後 2017年12月19日
ラクダパウダー追加520kgと底質改善緑パウダー
1,100kg散布
二次施工 一回目散布後2日後 2017年12月21日 朝 一日散布を中止してモニタリング
二次施工 二回目散布 2017年12月21日
底質パウダー被覆散布 3,500kg
二次施工 三回目散布 2017年12月22日
底質パウダー被覆散布 1,200kg
二次施工 散布後翌朝 2017年12月23日
二次施工 散布後翌々朝 2017年12月24日
ク リ ッ ク 拡 大











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